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xCROWxNILxTAILxCOCKxで扱うシルバー(SILVER925)について

退廃的硫化銀

シルバーは、ゴールドには劣るものの、地球上に存在するマテリアルの中でも稀少な貴金属である。
また、一時代においてはゴールドよりも高価で取引されていたこともある重要な貴金属であり、ゴールドと同じく時代を越えて、更には国境をも越えてその価値を共有することのできるマテリアルの一つである。

占星術などにおいて、美しい白銀色を放つシルバーの象徴は「月」であり、太陽光を浴びて輝く月の性質と同じく、当ブランドの世界観の核を担うゴールドとシルバーについても、切っても切り離せない密接な関係性が成り立つ。
相反する概念を融合させることによって生まれる完全な芸術的資産の創造を目的とするxCROWxNILxTAILxCOCKxにおいて、太陽の象徴であるゴールドに対応する要素として、シルバーの使用は絶対条件であると言えるだろう。

xCROWxNILxTAILxCOCKx for DEVILにおける硫化銀は、物質的パートナーであるゴールドが有効に働くための準備段階においてその重要な責務を果たすこととなる。
ゴールドの章で説明した、硫化銀が光エネルギーを集めるという機能である。

燻し液が齎すケミストリー(化学反応)よって硫化銀となったシルバーは、色彩学において全ての色(光)を吸収する黒色の性質を獲得する。
この単純工程による影響こそが、当ブランドにおいてシルバーが発揮するアビリティであり、一言で言うと、物質世界の構成要素である光を吸収、保持する「光の保存容器」の役割を持っているのである。

例えば、最善に研磨された銀は、光反射率において他の金属の追随を許さない。
鏡面に磨き上げられたシルバーは、空間に散りばめられた全ての光を反射させる性格を示し、転じて魔除け効果を齎すともされている。

しかし、それに異を唱える態度で黒く燻された硫化銀は、逆に空間に充満する全ての光を吸収する性質を獲得し、結果的に、禍々しいエネルギーを含む全ての光、つまり、物質的世界を認識するための重大な手がかりである視覚情報をあるがままに捕獲することとなるのである。
銀本来の熱伝導率の高さに、光を吸収する暗色の要素が融合することによって得られるこの働きは、言い換えると「魔寄せ」とも形容できるかもしれない。

では、このようにある種無差別に蓄えられた混沌とした光エネルギーが、どのような形で我々にとって有益な要素として咀嚼されるのかというと、そこで登場するのが金、ゴールドの機能なのである。

当ブランドが出した答えである銀という貴金属マテリアルの恩恵に対する冒涜ともとれる全表面の燻し工程。
これは、ある意味これまでに築き上げられてきた人類の負の歴史や形式ばった固定観念から脱却しようとする意志を表明するものでもある。
そして、善悪の全てを受け入れる度量を備えた硫化銀は、xCROWxNILxTAILxCOCKxの信念を体現するに相応しい器であると言えるだろう。


参照ブログ記事(金の頭蓋・銀の頭蓋) /「陰編 ~光の保存容器としての退廃的硫化銀~」
陰編 ~光の保存容器としての退廃的硫化銀~

xCROWxNILxTAILxCOCKx 創造責任者 臣咲貴王 著




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